音楽の時間 ー吹奏楽部の思い出ー 1975年春

音楽の話 ー吹奏楽部の思い出ー 1975年春

1974年11月に我が吹奏楽部は、全国大会出場を果たしました。しかし力及ばす銀賞という結果に終わりました。とても優しくそして時には厳しく指導していただいた先輩方は、ここで引退となり残された2年生、そして1年生が名門吹奏楽部を引き継ぐこととなりました。そしてこともあろうに名門吹奏楽部部長は、わたし・・・・!?

「大丈夫か?吹奏楽部・・・?」

という声が聞こえてきそうな感じでした。

しかしそこは、同級生たちの強い絆にも助けられこれから過ごす1年間を共に頑張ろう!?と誓ったような思いが・・・。

さてそんなこんなで3年生が引退した後はもう大変な状況でした。

まずホルン、3年生3人が引退したものですから残されたのは、確か私の同級生と1年生の何人か・・・。

つまり、来年は、3年生1人と2年生が3人・・・。

なかなか厳しい状況です。

ユーホニウムは、わたしと同級生が2人なので来年は、3年生2人・・・。

なかなか余裕ではないか。しかし我々が卒業したあとは・・・。

どうしたんだろう???・・・覚えてない・・・・

そしてトランペットは、わたしと同級生が2人そして1年生がいました。トランペ

ットは1年生といっても経験者なので何とかなりそうな感じです。

チューバ、弦バスパートは、全員3年生でキャリア的には、バッチリです。(実力はさておき年数だけは・・・。)

トロンボーンは、残された1年生が1人です。

キャリア十分な3人のチューバから1人バストロに転向することになりました。

わたしは、大学生になってからバストロを始めましたが、この頃からバストロを吹いていれば違っていたのかもしれません。

ま、かもですが・・・。

木管パートは、まじめな木管女子がたくさんいたのであまり心配ないようです。

この時代の吹奏楽部は、最近の吹奏楽部状況と違っており大抵、どこの学校の吹奏楽でも金管楽器は男子、木管楽器は女子というような感じでした。

そして木管楽器の中に数人男子がいるような感じでした。

木管男子・・・。いいじゃないか・・・。たくさんの女子に囲まれて楽しいかも・・・。

金管男子・・・。今日も荒れている・・・。あー、いまでいうパワハラみたいな・・・!!!

ま、最上級生なのでもうパワハラを受けることはなかったですが・・・。

そしてパーカッションパート・・・。

同級生のパーカッション女子が1人とあと何人かの下級生がいたので何とかなりそうな感じでした。

この頃のわたしたちはとりあえず隙間だらけのパートを埋めるために中途入部の部員を集めることに一生懸命でした。

チューバも1学年下の部員が入ってくれることになりました。

そうこうしながらなんとか新1年生を迎える間の数か月間、なんとか新生吹奏楽部として形を整えていきました。

改めての基礎練習も合奏でよくやった覚えがあります。

顧問の先生も熱心で毎日曜日、練習に練習を重ねピッチ、音の立ち上がり、音の切り方、ハーモニーなど、徹底的に全体の基礎トレーニングを行いました。

でも先生、ある時ウィスキー片手に指揮棒を振っていたことがありました・・・。

生徒の前で喫煙なんてあたりまえ・・・。日曜の練習だからアルコール・・・。

まあ、なんとおおらかな感じでしょう・・・。今では、考えられません。

でも生徒たちは何も言いません・・・。先生、楽しそう・・・。

そういえば「タバコの吸い殻」が教室のゴミ箱から出てきてたいへんなことになりかけたことも・・・。もちろん犯人は・・・。

そして桜の花も咲く4月になりました。いよいよ1年生の新入部員の勧誘です。

ある時、真面目そうな1年生男子が我々の同級生に囲まれてクラリネットを手にしています。その輪の中に顧問の先生もいました。

「ふーん、新入部員?」とその輪に入りみているとすんなり音が出たのを憶えています。

「えっ!こいつ、すごい!」とみんなで入部するよう勧めます。

しかし、”天才!?1年生”の彼は、我々の圧に恐れおののいたのか怖かったのか?馴染めなかったようで入部を断ったようです。なんか才能ありそうだったに残念だと・・・・。

よほどインパクトがあったのかこの場面は不思議と、何十年たっても覚えていました。

そして時は、大きく流れ現代です。何年か前に仕事で管轄の営業所外に出向くことがありそこの営業所員と挨拶をかわして話に盛り上がっていました。

ある社員がわたしに同郷ですねと・・・。「同郷!?」それだけではそれほど珍しくもないが、小学校、中学校が同じらしい・・・。

「おっ!」それは、なかなかの縁ではないか!?そして中学時代の話に盛り上がりました。「はいっていたクラブは、なんだかんだとか、当時の先生は、誰々だった」だとか・・・

そしてわたしが吹奏楽部だったと知ると彼は、わたしに「新入生の春に無理やりみんなに囲まれてあの厳しい吹奏楽に入部させられるところでしたわ」と・・・。

なんでもクラリネットを吹いたらいきなり音が出て、みんなにおだてられてと・・・。

えっ!君は、あの時の・・・・

以上

 

 

 

 

 

 

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