バストロンボーンのメンテナンス
わたしの使用しているバストロンボーンは、もう20年位経ちますが破格の価格で譲っていただいた楽器です。破格の価格だからと言って安かろうぼろかろうの製品ではありません。
型は少し古いですがYAMAHAの名器Xenoです。
FキーG♭キーがついているインラインです。それぞれ単独でキーを使用することができます。しかしあまりG♭キーを単独で使用したことは無いのですが...。
以前は、オフセットのバストロンボーンを使用していました。この楽器は、社会人になったときに3年ローンで購入した楽器でした。オフセットなので2つのキーを単独で使用することはできません。
Fキー単独もしくは、両方押さえてE♭キーとして使用します。この楽器は、手入れが悪かったのでロータリーの動きが悪くなってしまいました。ロータリーだけでなくスライドの動きも悪くなっていました。
今、使用している楽器は、以前の楽器の手入れを反省し練習が終わるたびにどんなに忙しくてもロータリーオイルをさしスライド、チューニング管、F管、G♭管の手入れを行いケースにしまうようにしていました。
おかげでロータリーやスライドの動きは悪くなく現在まで使用することができています。しかしあまり使用しないG♭キーはともかくFキーは、押すたびにカチャカチャと音がします。ずいぶん前からその症状はあったのですが、古くなってきたからしかたがないのかなと思っていました。
少し前に知り合いのバストロンボーン吹きにわたしの楽器を吹いてもらう機会がありました。すると「スライドは、いい感じですね。しかしカチャカチャと気になりますね。メンテナンスに出したらカチャカチャ音しなくなりますよ。」
ロータリーのカチャカチャの原因は、いろいろあるそうなので早速、知り合いの管楽器工房に電話をしみてもらうことにしました。テナートロンボーンだったら丁寧に扱っていたらほとんどメンテナンスしてもらうことなどないのでしょうが、キーがついているテナーバスやバストロンボーンは、定期的にキーのメンテナンスが必要なようです。それでも木管楽器に比べたら全然、楽勝ですが...。
サックスの人は、メンテナンスが大変なようです。トロンボーン吹きにはとても想像ができません。
メンテナンスやリードなどの消耗品に金がかかります。トロンボーンは、スライドクリームやスライドオイルそしてチューニンググリス、そしてキーのついているテナーバスやバストロンボーンは、ロータリーオイルやキーオイル、これらは、一度購入するとスライドオイルはともかくとして何年も購入しなくて済みます。毎日、使用しているプロや学生の皆さんは別でしょうが、1週間に1度しか吹く機会のない社会人のわたしは、スライドオイル以外は、何年も購入していません。
そして知り合いの管楽器工房の方に診てもらい、今回のわたしのバストロのカチャカチャ音の原因を特定し修理して頂きました。経年劣化によりロータリーの軸が滑っていたようです。
ローターリーの軸のカバーを外してもらい万力で締めていただきすべりをなくして頂きました。FキーだけでなくG♭キーも少し緩んでいたので締めていただきました。「カチャカチャ」という音はしなくなりました。いい感じです。
それとつば抜きの締まりが悪いのでコルクを変えたりしていたのですが、それでもスライドを動かすたびに唾が飛び散っているのが気になっていました。合奏のときに前に座っているサックスの人に飛び散る感じで申し訳ない感じでした。つば抜きは特に曲がっていたりスプリングが悪かったりというわけではないようです。つば抜きのコルクを固めのコルクにすれば改善するようです。早速、固めのコルクに変更して頂きました。
スライドを大きく動かしても唾が飛び散らなくなりました。私の前のバリサク君やアルトサックスちゃん、これで君たちに私の唾を飛び散らかさずにすみますよ。
ついでにと思い気になっていた点をもうひとつ診てもらうことにしました。
Fキーのチューニング管の滑りががメイン、G♭管に比べて異常に硬いのです。管が少し曲がっているのかなとも思ってましたが、まっすぐなようです。使用するチューニンググリスもいろいろ種類があるそうです。少しサラサラのグリスをつければ改善するとのことでした。早速それをつけていただき製品を教えていただきました。
やはりプロのリペアマンに診ていただくと楽器のコンデションは、最高によくなりました。
あとは、頑張ってれんしゅう、れんしゅう!
以上
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