音楽の時間 -吹奏楽部の思い出- 初めての吹奏楽コンクール

音楽の時間 吹奏楽部の思い出 ー初めての吹奏楽コンクールー

1973年の吹奏楽コンクール課題曲は、兼田 敏 作曲の「吹奏楽のための寓話」です。我が吹奏楽部の自由曲は、ホルスト 作曲の「惑星より木星」でした。
自由曲は、ずいぶん前から練習を積み重ねていたのでしょう。前年度に全国大会に出場しているだけあり、かなりの熱の入りようでした。

やっと音階が吹けるようになった素人に訳の分からないシャープが、いっぱいついていて16分音符がたくさんでてくる課題曲に、自由曲は、ホルスト作曲の「惑星より木星」です。
もう、勘弁してください。って感じです。その上、夏休みには、コンクールがある上に定期演奏会まであるんですよ。こんなにたくさん、吹けない。(涙) それは、もう鍛えられましたね。初めて経験する夏合宿に朝から晩までの毎日の練習。そしてOBの方々に先生の教え子であろう音大に進学された方々の熱心な指導は、夏休み中続きます。

もう50年も前の話ですが、当時のことは、よく記憶に残っています。

この夏のコンクールに出場した1年生は、わたしの他にもいました。金管は、ホルンの4番、ユーフォニアウムの4人。
わたし以外は、隣り町の小学校出身で金管バンドの経験者です。初心者のわたしから見れば皆さん上手に見えました。結構、羨ましかったですね。あと木管は、フルート女子。彼女は、同じ小学校だったんですがフルートを習ってたらしく、堂々と先輩方と渡りあっていましたね。それでピッコロを吹いていました。ピッコロって管が短いので音程をコントロールするのが大変!
なのに「ピッコロとは!!」うーん、大したものです。

さて、ホルストの「惑星より木星」は、最近では平原綾香のジュピターで有名になりましたが、わたしは、その何十年も前の夏に何度も何度も練習しました。
でも、そこは、1年生、先輩方の影に隠れて演奏してましたが...。
吹奏楽コンクールの持ち時間は、12分です。時間調整もいろいろと工夫されていたようです。ティンパニは、課題曲から自由曲へのわずかな時間でチューニングを調整します。それも制限時間の中に入っている。
先輩方みなさん、素晴らしかったですね。冒頭の煌めくような木管の三連符にホルンと金管のトゥッティ、曲の頭から圧倒される感じです。
途中の3/4のホルンのメロディにトロンボーンの裏旋律そしてティンパニ、凄かったですね。
平原綾香で有名になったあのメロディ、テンポは、”アンダンテマエストーソ”。こんな難しい用語もよほど印象的だったのかこの時に覚えてから忘れていません。ホルンといっしょに4番トランペットもメロディを吹いていました。
4番は、フリューゲルホーンを使ってました。とてもやわらかくきれいな音色です。また1番から3番までのトランペットは使用せずコルネットを使用していました。
この後の転調する前のオーボエ、そして1番トランペットのソロ、とても中学生とは思えない感じです。
そしていよいよラストのテンポは、”プレスト”、速い、管楽器の最高音は、確か、上のBb。テンポは速いし音は高い。

13歳の夏の暑い熱い思い出です。

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