録音は、1974年の地区予選のものです。あれから、ちょうど50年と結構な年数が経ちました。古いテープからPCに取り込んだものなので聴きづらい部分もありますが、貴重な録音です。
1974年、わたしは、中学校2年生になり名門吹奏楽部にもチューバにも慣れてきて各パートには、1学年下の後輩たちまできました。この年の課題曲は、課題曲A「吹奏楽のためのシンフォニア」課題曲B「高度な技術への指標」の2曲からの選択となっていました。
このあたりの選曲は、自由曲とのバランスや吹奏楽部の特徴?、まあ、どちらの曲も難しかったと思いますが...。
我が、吹奏楽部は、課題曲A「吹奏楽のためのシンフォニア」を選択しました。課題曲が配布される時期は決まっているのでどこの中学校もスタートは、同じ条件です。吹奏楽コンクールでは、当然、日頃の練習と自由曲の仕上がり具合によって大きな差が生まれてきます。
いよいよ、夏休み・・・! 毎日、朝から晩まで練習の連続です! 朝は、8時半か9時くらいから昼休みの1時間くらいをはさんで夜は、夕方の5時か6時くらいまででしょうか。よく練習しました。
コンクールだけでも大変なのに我が吹奏楽部は、夏休みの間に定期演奏会も行います。定期演奏会では、課題曲、自由曲を含め十数曲演奏したと思います。その中の一つに「ベートーベンは笑う」という邦題だったと思いますが、ベートーベンの曲をポップス風にアレンジした曲でした。チューバは、4分音符のベースラインで譜面の枚数は、結構あったと思います。当時は、コピー機などというものはなく楽譜が一部あれば、手書きで写します。パートのみんなで夜中まで写譜をした覚えがあります。今、思えばパートに4人いるのだから楽譜を4分割してそれぞれ4部、作れば良かったと思います。あほな子供たちです...。
さて課題曲です。課題曲には2ndトランペットに木管とのsoliがありました。今、聴いても難しそうです。そして中間部分には、1stトランペットと1stトロンボーンにsoloがありました。2ndトランペットの木管とのsoli、1stトランペット、1stトロンボーンのsolo、見事ですね。バンド全体では、堂々とした感じが伝わってきます。チューバは、4分音符でG B♭G B♭とだんだんとクレシェンドをかけて盛り上げていったのを覚えています。
最後は、
みたいな感じでエンディングへ続いたと思います。50年前の記憶をたどってみました。この年の課題曲のチューバは、昨年の16分音符の羅列と♯に比較すれば、平和だったような気がします。
そしてコンクール本番は、課題曲から自由曲の演奏へと移ります。
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