音楽の時間 ー吹奏楽部の思い出ー スケールの話
はじめて吹くチューバにもだんだん慣れてきてスケール練習にも精が出てきます。
最初は、やはりBbスケールでしょうか。チューバは、Bb管なのに譜面は、C譜で書かれてあります。
これは、ググってみると諸説あるそうですが、昔からの慣習的なもので、こういった低音楽器は、専門のプレイヤーがいないので弦楽器の人が持ち替えでやっていてわかりやすくする為にC譜にしていたとか...。ヤマハホームページより (へ〜って感じです。えっ、低音楽器の人、めっちゃたいへんじゃん、Wベース大きいし、チューバ重たいし、移動するだけでへとへとじゃないですか?低音楽器のパートの方は、楽器どうされていたのですかね。?)
当時は、そんな疑問ももたずに初心者のわたしは、Bbスケールをひたすら練習する時も
「シb ド レ ミb ファ ソ ラ シb」と頭の中で感じながら吹いていました。先輩からこう教えていただきます。チューバの「Bb」は、トランペットの「ド」だよ。「シb ド レ ミb ファ ソ ラ シb」と吹く時も、「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」と感じて吹きなさいと。この辺りから移調楽器についてなんとなく理解できてくるようになります。
ですから「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」ではなく「C D E F G A B C」とか「ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハー、ツェー」「Bbをベー」「Cシャープをツィスとか、Gbをゲス」などと偉そうに夏休みの頃には、実音で言えるようになっていたと思います。
スケールもBbスケール、Cスケール、Dスケールなどといろいろ教えていただきます。これを「ベードゥアー」「ツェードゥアー」「デードゥアー」とかっこよく言いました。が、しかし、ここまでたどり着くまでにもっと基本的な事を教わります。
音階は、半音ずつ並んでいてわたしたちが思い起こす通常の音階、スケールは、「全、全、半、全、全、全、半」という順番で並びます。
先輩から「ドのシャープは、レのフラットと同じ」と教わります。同じように「ソのシャープは、ラのフラットと同じ」と教わります。これを異名同音と言います。(当時は、そのような言葉は、知りませんが、)そこで先輩から問題が出されます。
「じゃあ、ミのシャープは?」わたしは、即答で「ファのフラットです。」と即答しました。「アホタレ!」と罵声が飛びます。
「えっ、でも先輩、さっき、ソのシャープは、ラのフラットと…。」同様に「ドのフラットは?」と問題を出されました。
鍵盤の構造をよく知らない少年は、全、全、半、全、全、全、半を理解できていません。だからBbから始まってもこの全、全、半、全、全、全、半を守っていれば「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」となるのですね。先輩に教えていただいたチューバの「Bb」が、トランペットの「ド」の意味が少しわかったような気がしてきました。
チューバが「シb ド レ ミb ファ ソ ラ シb」と吹けばトランペットは、「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」なんだと。
そういえば、小学生の音楽の時間に移調についての授業があったの思い出しました。
先生は、ハ長調をヘ長調に移調して「ファ」が「ド」になると言っていたような、その時は、先生の言っている意味がちんぷんかんぷんでわからず、
「ファ」が「ド?」はっ?「ファ」は「ファ」でしょって!
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