楽器でメロディーを演奏する時、コンマスや諸先輩方に「譜面通り吹いても面白くない、歌うように吹く」と指摘を受けます。その一つとして小節の頭から音符が書いてあっても実際に演奏する時は、「ッカー」「ンカー」とかと言って少し「間」を開けて緊張感をもって音出しをする(すべてでは、ありませんが)と教えて頂きます。
楽譜は、あくまでも便宜上のものだと、楽譜どおりに演奏しても音楽的にはならない。(楽譜を無視しろという意味ではない。)
私は、DTMの入力は、このあたりに少し気を配るようにしています。
実際に打ち込みを行った「Garota de Ipanema」を例にします。
よくみる楽譜のイパネマの娘のメロディー最初の部分
Cubaseで入力した楽譜
フルートにメロディーを取らしているので1オクターブ高く音を鳴らしています。1小節目の「ソ」の付点4分音符を4分音符に変えて歯切れよくしています。2番目の「ミ」の音の8分音符を16分音符に変えてちょっとうしろにずらしています。3番目の「ミ」の音も同じように後ろにずらしています。
キーエディターでの入力画面
キーエディターの実際の入力は、より細かい設定で入力しています。この曲の場合は、クオンタイズを1/64にして音の出だしに少し細かい「間」をつくっています。これが「ッカー」「ンカー」とかいうやつでしょうか。音の長さとかも微妙な調整をおこなっています。私が、実際に楽器を演奏するとしたら、こんな感じに「音の出だし、止め」をイメージして吹くかな?とか、聞いたら気持ちいいかな?というのを考えながら打ち込みを行います。ベロシティーなども考えて入力すると「アタック」や「強く聞こえる音、弱く聞こえる音」でフレーズのイメージも変わってくるので考えながら入力したりあとで調整したりします。
DTMを入力していると楽器を演奏する時のイメージの勉強にもなります。
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