Cubaseで曲作りー「さくらさくら」×「春よ、来い」—和の旋律と現代ポップスが出会う春の一曲

春の訪れとともに、何か一曲をと考えていたのですが,なんとか完成しました。
少し前になんちゃってピアニストの友人に”新しいCubaseの新しいアイディア”を求めたところいつものように雑なデータが届きました。きっとピアノの前で思うままに弾いたのでしょう。ヒントになるようなのものが何一つ・・・・いや「さくらさくら」を気の向くままに弾いていたのでこれはと・・・・春だから「さくらさくら」は使えると・・・・。2年ほど前にも「さくらさくら」は、Cubaseでつくりましたが、何度でも使える誰しもが知る名曲です。なんちゃってピアニスト君、曰く「春よ来い」を裏で弾いていたのわかりましたと・・・・。はて?裏で?「春よ来い」?なんと器用な奴だ!?・・・どうやら童謡の「春よ来い」を弾いていたようです。私の中で「春よ来い」ユーミンしか思い浮かびませんでした。そこでビビッと閃きました。日本の伝統童謡「さくらさくら」と、松任谷由実さんの名曲「春よ、来い」をミックスできないだろうかと・・・・。YouTubeにアップしましたので、ぜひ聴いていただけると嬉しいです。

🎵 まずはこちらから聴いてみてください

この2曲について

🌸 さくらさくら(日本古謡)

「さくらさくら」は江戸時代末期から伝わる日本の古謡で、箏(こと)の練習曲として広まったとも言われています。日本固有の音階である”ヨナ抜き音階”(4番目と7番目の音を抜いた音階)を用いており、耳にするだけで日本の春の情景が浮かぶような、独特の侘び寂びを持つ曲です。「やよいの空は 見わたす限り」と続く歌詞は、霞がたなびく春の空と満開の桜を静かに描写しています。

🌷 春よ、来い(松任谷由実 / 1994年)

「春よ、来い」は松任谷由実(ユーミン)が1994年にリリースしたシングルで、NHK連続テレビ小説「ひらり」の主題歌として大ヒットしました。春を待ちわびる切ない想いと、新しい季節への希望が交差する歌詞が多くの人の心を掴み、今なお愛され続ける日本を代表する春の名曲のひとつです。壮大なピアノイントロと、徐々に高まっていくサビの盛り上がりが印象的です。

🎹 制作について ~ Cubaseで作るまで

今回の制作にはDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトの”Cubase”を使用しました。


「さくらさくら」のメロディパートは、日本音階の雰囲気を大切にしながら箏の音色を中心に打ち込みで制作しました。

もっとも苦労したのは”キーとテンポの調整”です。「さくらさくら」の持つヨナ抜き音階「春よ、来い」コード進行を、違和感なく自然につなぐバランスを何度も試行錯誤しました。このヨナ抜きは、わたしにはなじみのあるペンタトニックです。「さくらさくら」は、Amペンタです。ネットでみつけた「春よ来い」のMIDI素材を引用してAmのキーでと試してみたのですが、しっくりこないのでさくらさくらをAmそして春よ来いをEm5度への転調にすることにしました。もうこれは、王道の転調です。


🎼 曲の構成・聴きどころ

今回のアレンジは、2曲のテーマ*「日本の春の情景」と「春を待ちわびる想い」*が自然に溶け合うよう、全体の流れを大切に構成しました。

🎋 ① オープニング ~ 箏のアルペジオ

曲は静かな「箏のアルペジオ」からはじまります。日本的な和の空気を最初に提示することで、春の夜明けのような静けさの中に聴き手をそっと誘います。

 🌸 ② さくらのテーマ

箏のアルペジオに続いて、「さくらさくら」のメロディが登場。ヨナ抜き音階ならではの、懐かしくも凛とした旋律が空間に広がります。まだリズムは入らず、旋律だけがゆっくりと流れていきます。

🥁 ③ リズムイン ~ 春よ、来いへ

静かな世界にリズムが加わると、場面は大きく転換。「春よ、来い」のコード進行とメロディが重なりはじめ、曲は現代的なポップスの色合いを帯びていきます。和の旋律とユーミンサウンドが交差するこのパートが、今回のアレンジの核心部分です。

🔥 ④ だんだん盛り上がる ~ 間奏

曲はどんどんと熱を帯び、グルーヴが高まっていきます。間奏では楽器の掛け合いが生まれ、「さくらさくら」「春よ、来い」の2つのテーマが互いに呼応しあいます。

 🎼 ⑤ 転調 ~ 春よ、来いのサビ

間奏を経て、曲はEmからF♯mへ転調します。キーが上がることで一気に解放感が生まれ、「春よ、来い」のサビが感情のピークとして鮮やかに響きます。このサビが今回のアレンジでもっとも力を入れた場面です。

🌫️ ⑥ ブレイク ~ エンディングへ

盛り上がりの後、曲は静寂の”ブレイク”を迎えます。そしてエンディングへ—冒頭と呼応するように、再びの音色で奏でる「さくらさくら」がそっと流れ、曲を締めくくります。春が来て、また静かに去っていくような、余韻を大切にしたエンディングです。


おわりに

「さくらさくら」の持つ日本の古い美しさと、「春よ、来い」の切なくも力強い現代性。一見すると遠い2曲ですが、「春を想う心」という一点で深く共鳴していると感じています。

聴いていただいた方に、春の風景がひとつでもふんわりと浮かんでいたら嬉しいです。

感想やコメントをいただけると、次の制作の大きな励みになります🌸


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